箱根 彫刻の森美術館

おしらせ

アートカー落札金を全額寄付しました

横尾忠則の数々の絵画を生み出した絵画パレットから制作された《CAR–leidoscope》。メルセデス・ベンツ日本株式会社よりご提供いただいたコンパクトカー/スマート フォーフォーから生まれた “走るアート” は、彫刻の森美術館の展覧会「横尾忠則 迷画感応術」(3月19日〜8月28日)のために制作されました。続いて、横尾忠則現代美術館のオープンスタジオに展示(9月27日~10月22日)された後、シンワアートオークション株式会社のチャリティーオークション(10月29日)に出品、310万円で落札されました。

彫刻の森美術館は、アートカーの落札金全額を交通遺児育英会に寄付しました。さる12月19日(月)には、交通遺児育英会より森英恵館長に感謝状が贈られました。


感謝状が贈られました

横尾忠則による“走るアート”《CAR – leidoscope》

《CAR–leidoscope》2016年
スマート フォーフォー、フィルム 撮影:木奥惠三

横尾忠則の数々の絵画を生み出した、紙皿を使った絵画パレット。1枚のパレットからひとつの作品が創出される。一見、抽象絵画を思わせるパレットは、横尾の作品と表裏一体だ。横尾は直感的に位置を決めて絵具を絞り出し、色を混ぜ合わす。それは肉体が無意識に作り上げる色と形であり、美学的な意識は介在しない。直感と理性のバランスをとりながら制作する絵画ではなく、“感応するアート”であろう。

横尾は、パレットを“作品”と捉えていて、数十年間におよぶ創作活動で使った数百点分を大切に保管している。展覧会ではこのパレット自体も展示する。今回はそのパレットを用いた集大成であり、自動車をベースにした初めての作品だ。膨大な数のパレットに出会うことで、見る者はこれから生まれる無数の物語を見出すだろう。“走るアート”の登場である。

交通遺児育英会とは

交通遺児育英会は、道路における交通事故が原因で死亡した方や著しい後遺障害のある方の子女などのうち、経済的な理由で修学が困難な方に学資を貸与して、教育の機会均等を図り、社会有用の人材を育成することを目的としています。

昭和35年以来の日本の高度経済成長のなかで、交通事故が急増しました。この交通事故で親を失った交通遺児の救済策の一つとして、母親たちの切なる願いである交通遺児の高校進学を目的とする運動が広がりました。盛りあがる世論を背景に、昭和43年12月20日、衆議院交通安全対策特別委員会は、「政府はすみやかに交通遺児の修学資金貸与などを行う財団法人の設立と助成措置等について配慮すべき」旨決議し、昭和44年1月31日の閣議了解により政府の方針として了承され、同年5月2日、財団法人「交通遺児育英会」が設立されました。
http://www.kotsuiji.com/etc/about.html

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