箱根 彫刻の森美術館

常設作品紹介

室内展示場

本館ギャラリー マルチホール


《まばたきの葉》2003年 撮影:市川勝弘
Courtesy:ワコールアートセンター
鈴木康広 始まりの庭
2017年8月5日(土)~ 2018年2月25日(日)

彫刻の森美術館では、現代の新しい創作表現を紹介するシリーズの第7回として、「鈴木康広 始まりの庭」を開催いたします。
鈴木康広は、何気ない自然現象を見つめ直し、新たな感覚で翻訳した作品を制作しています。作品の題材は日常の中にあっても、鈴木の視点がそこに加わると当たり前に存在していたものに新たな発見が生じます。その瞬間の驚きが痛快で、思わず微笑んでしまうことでしょう。鈴木の“見立て”を巧みに具現化した作品の前では、子どもから大人まで、あらゆる世代の鑑賞者が一度は同じ視点に立ちながら、見る側それぞれが培った体験や環境によって異なる気づきも加わります。
《りんごが鏡の中に落ちない理由》2003年

本展では、性質の異なる3つの展示室で構成された本館ギャラリーを舞台に、新作約11点を含む71点を展示。また第2会場のマルチホールでは、鈴木の代表作品《まばたきの葉》など、“まばたき”をテーマにした作品4点を紹介します。さまざまな実験が潜む作品の庭を散策し、新たな記憶と発見の始まりの場となれば幸いです。


撮影:中川正子
鈴木康広(1979年静岡県浜松市生まれ)は、日ごろ見逃してしまいそうなモノや自然現象を鋭い感性で別のものに見立てた作品を発表する作家です。2001年にNHKの番組「デジタル・スタジアム」で発表した映像インスタレーション《遊具の透視法》が、最優秀賞を受賞以来、展覧会やデザインなどさまざまな方面で活躍しています。
2003年に発表した《まばたきの葉》は、美術館のみならず多くのパブリックスペースで話題を呼び、2009年に羽田空港で開催したデジタルパブリックアート「空気の港」ではアートディレクションを担当しました。2010年の瀬戸内国際芸術祭では、船の航跡をファスナーが海を「開く」ように見立てた《ファスナーの船》が話題を呼び、2014年の水戸芸術館での展覧会「近所の地球」や「パラパラマンガ商店街 in 水戸」を展開。2016年には「第1回ロンドン・デザイン・ビエンナーレ」に日本代表として出展しました。

緑陰ギャラリー

20世紀の彫刻コレクション
2017年7月8日(土)~

彫刻の森美術館は、彫刻芸術の普及と振興を目的とした日本で初めての野外美術館として、1969年8月1日に開館しました。
開館当初から、山の変わりやすい天候を配慮して室内展示場を併設し、室内に展示できる彫刻も収集してきました。そして、フジサンケイグループ各社の支援を得ながら、年月をかけて、20世紀の彫刻史を俯瞰するコレクションが形成されました。 今回は、その近代彫刻コレクションの優品と新収蔵の彫刻を展示します。親密なスケールの作品にゆっくりと向き合い、その中に現代へとつながる革新性を見つけていただけますと幸いです。

マルチホール

彫刻の森研究所

当研究所は、彫刻作品をより深く理解し、より楽しく鑑賞することを目的に活動しています。
彫刻の「そざい」「かたち」「くうかん」をさまざまな方法で分析し、日々研究を重ねています。
みなさんも是非研究に参加し、彫刻に対する理解を楽しく深めていただければと思います。
そして研究の後は、「近代彫刻コレクション」や野外彫刻をじっくり鑑賞してみてください。
彫刻との新たな出会いがあるかもしれませんよ。

ピカソ館

『ピカソ・コレクション』
ピカソ館は、20世紀を代表するスペインの芸術家パブロ・ピカソの作品を専門にご覧いただくために1984年に日本で初めて開館しました。
ピカソが65歳から熱中して制作した陶芸作品を中心に多彩な所蔵作品300点余りを順次公開しています。

アートホール

じぐザグ さンカくワーるド
「じぐザグ さンカくワーるド」は、《オクテトラ》から生まれたかたちをもとに、自然のかたちも取り入れながら会場全体をひとつの図形として作り上げました。たくさんのポールには山形に赤色と黄色がペイントされ、まるで森の中にいるような気持ちになります。三角形のクッションは《オクテトラ》から飛び出したかたちのように見えます。どこで遊ぶのか、どうやって遊ぶのかは子どもたちの自由です。様々な遊びの中から、空間に隠されたおもしろいかたちに出合ってください。

遊具とも建築とも、アートとも言えるこの場所は、子どもたちが遊びながらアートを発見できる〈彫刻的空間〉です。