彫刻の森美術館

常設作品紹介

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アリスティド・マイヨール  (フランス  1861-1944)

「とらわれのアクション」1906

ブロンズ 213×104×95 cm

ピエール・ボナール[1867-1947]やエドゥアール・ヴュイヤール[1868−1940]らと共にナビ派の画家として活躍していたマイヨールが彫刻に転じたのは、40歳を過ぎてからのことだった。彼の作る女性像は、鋭く突起した部分がなく、満たされた丸みのある形の連続である。この作品は、長く獄中生活を送った社会主義者ルイ・オーギュスト・ブランキ[1805-1881]の記念像として作られた。後ろ手に縛られ身をよじったポーズは、マイヨールの作品にしては珍しくダイナミックな動きをはらむ。豊満な女性の体に男性的な顔を備え、そのボリュームは見る者を圧倒する。