常設作品紹介
FRP(繊維強化プラスチック)、鉄、塗料 530×943×275 cm
ある日何気なく見た金網の格子が、人のつながりに重なって見えた。その体験が、ダイヤモンドの分子構造を母体として4本の手足を持つ炭素原子を人体に置き換えて構成した《ダイアモンド構造》(美ヶ原高原美術館)の誕生につながった。黒い男性像と赤い女性像が各72体、合計144体の群像が四肢を伸ばし、お互いに手足をつなぎ連なっている。幾何学的な組み合わせによって人間関係の感傷的な部分が消え、無名の人間たちが連帯を謳歌し群舞しているような、若々しいエネルギーに満ちた作品となった。