彫刻の森美術館

常設作品紹介

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マルティン・マッチンスキー  (ドイツ  1921-2020)

ブリジット・マイヤー=デニングホフ  (ドイツ  1923-2011)

「シュトルム(暴風)」1980

ステンレス・スティール 400×220×240 cm

「シュトルム」は暴風、突進、騒動、突撃などを意味するドイツ語。暴風雨に横をすっぱりと切り落とされ、幹も傾いてしまった大木を思わせる作品である。光を受けて輝く切り口。幹の部分は細いステンレス・スティールを何本も溶接し合わせて太い柱にしてある。その細い溝は光を吸収し微妙に反射する。斜めに傾き、曲げられてもなお大きくうねりながら枝を伸ばしていくようなダイナミックな形は、巨木に宿る力強い生命力を感じさせる。