7月3日(日)にNHK Eテレ 「日曜美術館」アートシーンで開催中の「横尾忠則 迷画感応術」が放送される予定です。
横尾忠則さんへのインタビューなどで展覧会のみどころについて紹介されます。
○NHK Eテレ 「日曜美術館」アートシーン
7月3日(日)9:45 | 再放送 同日 20:45
TADANORI YOKOO ART OF INSPIRATION
お知らせ
概要
横尾忠則によって独特の世界観が加味された様々な芸術家をテーマとしています。独学で絵画を習得した横尾芸術の本質は、5歳の時に写した「講談社の絵本」にあった宮本武蔵の絵に始まり、多種多様なイメージを取り込む現在に至るまで、“引用”にあると言えるでしょう。特にパブロ・ピカソには、1980年にニューヨーク近代美術館で大回顧展を見たことがきっかけとなり、絵画を制作することを決意したというほどの影響を受けました。
本展では、芸術家たちへの敬愛とエスプリに満ちた作品の数々を公開し、時空を超えて広がる一人の画家のアート・コスモスを紹介します。作品の主題となっている作家は、ピカソやデュシャン、デ・キリコ、ピカビアなど。世紀の芸術家や名画を前に心を開き、迷い戯れ、時には批評する様子から、横尾の絵を描く歓びや信念が伝わってきます。巨匠たちとの交感を通して横尾芸術の核心に迫ることを目指し、さらに美術史を知ることの楽しさを感じていただければ幸いです。
このテーマに加えて、市販の車をアートカーとして制作し、展示しています。JR加古川線のラッピング電車に続く、“走るアート”の登場です。
【展覧会名】 横尾忠則 迷画感応術
【会 期】 2016年3月19日(土)~8月28日(日)
【会 場】 彫刻の森美術館 本館ギャラリー(〒250-0493 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121)
【開館時間】 9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
【休 館 日】 なし(年中無休)
【入 館 料】 大人1,600円/大・高校生1,200円/中・小学生800円
【交通手段】 箱根登山鉄道「彫刻の森」駅下車、徒歩2分
【主 催】 彫刻の森美術館(公益財団法人 彫刻の森芸術文化財団)
【後 援】 箱根町 / 箱根町教育委員会 / フジサンケイグループ
【特別協賛】 メルセデス・ベンツ日本株式会社
【協 賛】 オーエスジー株式会社
【出品点数】 絵画42点(陶板1点、テクナメーション1点含む)、彫刻2点、アートカー1点
横尾忠則 Tadanori Yokoo 略歴
撮影:松元絵里子
1936年、兵庫県西脇市に生まれる。1960年代からグラフィックデザイナーとして、日本の前衛シーンやポップ・シーンを代表する存在として活躍。1972年にニューヨーク近代美術館で個展を開催。1981年に画家宣言を行い、画家に転向し、日本の大衆社会の中で絵画を独自の形で展開してきた。近年の主な個展に、カルティエ財団現代美術館(2006)、世田谷美術館/兵庫県立美術館(2008)、金沢21世紀美術館(2009)、青森県立美術館(2013)、霧島アートの森(2014)がある。2012年に横尾忠則現代美術館、2013年には豊島横尾館が開館し、横尾芸術の全貌を見直す機会を提供している。
2015年、第27回高松宮殿下記念世界文化賞絵画部門を受賞。作風やモティーフを変えつつ「死と生」の視点から、今も質量ともに圧倒的な作品を作り続けている。
主な出品作品
【主題となっている作家 1】 パブロ・ピカソ
《交感神経と副交感神経の結婚》
1991年
キャンヴァスにアクリル
星野眞朋氏蔵
《芸術の浄化》
1990年
キャンヴァスに油彩
徳島県立近代美術館蔵
【主題となっている作家 2】レオナルド・ダ・ヴィンチ
《モナリザとタトゥー》
2003年
キャンヴァスにアクリル
個人蔵(横尾忠則現代美術館寄託)
【主題となっている作家 3】ニキ・ド・サン・ファール
《文明と文化の衝突》
2007年
キャンヴァスに油彩
個人蔵
【主題となっている作家 4】ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル
《谷間の泉》
1986年
セラミックに釉薬
大塚オーミ陶業株式会社+作家蔵
【主題となっている作家 5】マルセル・デュシャン
《デュシャンピアン》
2010-2013年
キャンヴァスに油彩
作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)