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張り子 張り子ってなに?

張り子は、型に紙を重ねて貼り、乾燥させてから型を抜いて作った玩具です。中身は「からっぽ」。その様子から生まれた「張り子の虎」という言葉もあるように、日本には各地に個性を持った張り子があります。


今回のアーティストである豊永さんが住む沖縄にも、沖縄の古い呼び名「琉球」から「琉球張り子」と呼ばれているものがあります。魔除け、厄除け、成長祈願などの縁起もの、または飾りものとして、各地にある張り子と同じ性格を持ちながら、南国らしい鮮やかな色彩が特徴です。


ワークショップのために豊永さんが制作したサンプルも、鮮やかな色使いです。それはアーティストの個性だけでなく、その土地が持つ張り子の特色が反映されているのかもしれません。

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張り子ができるまで
1、粘土や木で作った型に半紙を張ります。
2、これを乾燥させて後に切り剥がします。
3、下面におもりになるものをつけて固定する。
4、切り離した紙を糊でくっつける。
5-1、5-2、膠と胡粉を混ぜたものを二、三回塗って下地を作ります。
6-1、6-2、顔料を膠で煮とかしたもので絵付けをして完成します。
型に粘土を使っていますが、形や意匠が定まって来たらこれを木の型に移行させています。木の型の方が持ちがよく、繰り返し使うのに適しているからです。もともと沖縄の張り子は土の型に紙を張り、それを切り剥がしたものに黒土と白土を重ね塗って下地を作りその上から着色するという方法が主流でした。
「沖縄の張子の歴史と変遷について」豊永盛人 『民藝』平成18年1月号(日本民藝協会発行)より一部抜粋
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