彫刻の森美術館

常設作品紹介

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マックス・ビル  (スイス  1908-1994)

「パヴィリオン彫刻」1969

白花崗岩 252×252×252 cm

マックス・ビルは、バウハウスに学び、バウハウスの最後のひとりといわれる。彼の構成原理は、徹底して数学的なものであった。《パヴィリオン彫刻》は、「パヴィリオン」が「あずま屋、亭」といった意味である通り、中に入ることができ、その中で安らげる様な彫刻を目指し作られた作品群の中のひとつ。12個の花崗岩が単純な立方体の構造に沿って積まれている。その安定しどっしりした形態は、何かを声高に訴えるのではなく、美的な形の切り詰められた原形を示している。