常設作品紹介
鉄 27×201×174 cm
ゴームリーは最初ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで考古学・人類学を学び、その後美術に転じた。1981年より自身から型取りした彫刻を制作するようになった。大地に伏せて手足を精一杯伸ばしたポーズのこの人物像も、ゴームリーの身体から型を取ったものである。通常は石膏で型取りし、ガラス繊維で強化して鉛の薄い板で包み込む手法をとるが、ここでは鉄で鋳造している。人物は目鼻立ちも個性も剥ぎ取られて普遍的な存在となっている。