室内展示場のご案内
ピカソ館
ピカソ館は、20世紀を代表するスペインの芸術家パブロ・ピカソの作品を専門に紹介するために、1984年に開館しました。以来、マヤ・ピカソから購入した陶芸作品188点を中心とした319点のピカソ・コレクションを順次公開しています。
常設企画展「異形のピカソ」2022年5月28日(土)~
今回の展示では、ピカソ自身をいろいろな角度(作品の主題や技法)や、異なる時間(作品の制作年)により解体して、ピカソ像を再構築しました。コレクションを17の主題(テーマ)に分けて、時系列にとらわれない、自由で自然な展示空間を作り出しました。ひとつの視点、限られた時間から見られることを拒否し、時空を超えた連続体としてのピカソ。その異形の姿を感じとっていただければ幸いです。
本館ギャラリー
名作コレクション展
2019年~
彫刻の森美術館は、日本で初めての野外美術館として1969年に開館しました。これまでに収集された作品は、2,000点あまりにおよびます。今回はそのコレクションの中から近・現代彫刻の優品を選び、開館当初からそのままの姿をとどめる本館ギャラリーに展示します。
野外とは趣の異なる静謐な雰囲気の中で、じっくりと作品をご鑑賞いただけますと幸いです。
丸太広場 キトキ(KI TO KI)
箱根の間伐材を使った、休憩スペースができました。
無垢材の触りたくなる質感や迫力を感じられる、彫刻素材である木の空間です。
大きな丸太は置かれ方によって、テーブルにもベンチにもなります。
空間自体がひとつの彫刻のように見え、室内にいながらも自然を感じられます。
木のぬくもりを感じながら、ゆっくりとお過ごしください。
マルチホール

彫刻スタジオへ、ようこそ!
彫刻ができるまでには、作家のいろいろな思いや制作の過程があります。
身のまわりのちょっとした出来事や気づきから、作品が生まれることもあります。
彫刻をより良く理解するために、このスタジオでは、そうしたヒントやアイディア、試み、制作の手順、模型や素描から作品へと移り変わる様子などを紹介します。
アートホール
デコレータークラブ 同時に起きる、もしくは遅れて気づくDECORATOR CRAB“Occurring simultaneously or awareness being delayed”
《デコレータークラブ ─0人もしくは1人以上の観客に向けて─》
2021年に千葉市美術館で発表した同シリーズを、彫刻の森美術館バージョンとして新たに制作します。屋内展示場であるアートホールを起点に、当館の様々な場所を繋いで展開するインスタレーションです。本作の特徴は、鑑賞者の “ある行為” によって誘引される出来事が、いつ・どこで起こり、また誰が目撃するのか、予測が出来ないこと。作品が作用する範囲は、美術館の中だけではないのかも?